ケインズとシュンペーター
このような批判が70年代ごろからでてくるのだが、それをケインズが理論を立てたときすでに批判していたのがシュンペーターである。
このシュンペーターの批判も、時代がかき消していってしまったように思われる。
ここでももし二人の生きた時代が違っていれば人々の評価はどうなっていたのかと想像を膨らませると、ケインズとシュンペーターに才能などの面で差はないと思われてくる。
ここで先ほどシュンペーターの経済理論が忘れ去られてよいということにはならないと述べたが、それではシュンペーターの経済学の今日的意味はどこにあるのかというと、供給曲線の下へのシフトが重要だと強調したことであろう。
それには技術革新、新製品による新市場の創設によるコスト低下が大切とした。
一方ケインズは、『一般理論』によって経済学を一変させたが、それは社会全体の有効需要を操作し、所得の水準と雇用水準を適正に保つというだけのものになってしまった。
しかし経済にとって重要なのは、需要サイドを操作するだけでなく、供給サイドの革新である。