シュンペーターの理論

November 15, 2011

 

それは社会の動きの中ではごく自然な流れであり、現代では少なくとも大不況の原因の分析に関する限り、ケインズのほうが正しかったということに多くの人が同意するであろう。

しかし、だからといって、シュンペーターの経済理論が忘れ去られてよいということにはならない。

私は時代の状況が違えば、シュンペーターの理論ももっと多くの人に支持されていたのではないか、もっとおおげさに言うとケインズではなくシュンペーターの経済理論が主流になっていた可能性もあるのではと考えたりもする。

実際に30年代、40年代という世界大恐慌に続き長い不況、そして戦争と混乱の時代にはシュンペーターが資本主義のエトスと考えた技術革新は影をひそめていたが、戦後が60年代に入ると、先進国経済はいずれも技術革新の波の中に入っていったといわれている。

そして、ケインズ理論は抽象的には正しくとも、その政策を現実に適用したときにねじまげられる。